よく現金化という言葉を耳にしますが、一体現金化とはどのようなことなのでしょうか？このようなことを質問すると、何をいまさらと言われそうですが、一応現金化とその仕組みについて見ることにします。

クレジットカード現金化の歴史

人間社会は古くは物と物を交換する物々交換でしたが、貨幣というものが出来てからは物を貨幣で買うという経済社会になりましたね。
そして、それがどんどん進化してきたのが現在の経済です。
最初はともかく、今ではお金でお金を買うことも国際間では当たり前のことになっています。
しかし、私たちの生活ベースはお金を出して品物やサービスなどを買うという形です。
言い換えれば今ではお金が無いと物もサービスも買えないのです。
そして、そのためのお金は現金です。
信用で物を買ったり動かしたりすることが無いとは言えませんが一般的に私たちが毎日生活するためには現金は不可欠なものになっています。
そして、現金はあるだけを使うのでは無く、将来にわたって返済していけると判断した場合は必要な現金を貸してくれる制度があります。
つまり金融機関からの借入や融資です。

そして、この場合現金にはそれを使って何かを生み出す生産性があるのでそれに見合う分を余分につけて返済するのが通例です。
それが利息です。
この形は金融機関からの借入やクレジットカードのキャッシングですが、それに代わってクレジットカードのショッピング枠で何かを買い、それを買ってもらうことで現金化をするシステムが登場しました。
つまり品物を買って、それを買い取ってもらって現金を手にするのがクレジットカード現金化の根本的な仕組みなのです。

ただし、この際には買った時の価格より安く品物を買い取ってもらうことになります。
この差額を業界では換金率、還元率、キャッシュバック率などと呼んでいます。

何を売り買いして現金を作るのか？

クレジットカードのショッピング枠で買物をしてそれをお金にするのが現金化の仕組みなのですが、では一体この時に買う品物はどのようなものなのでしょうか？
おもしろいことに数多くのクレジットカード現金化サイトを見ると、ほとんどの場合この買う品物は、当社指定の商品、とだけしか記載されていませんね。

当社指定の商品ではその商品がどのようなものかは分かりません。
中にはアクセサリーなどと言う記載も無い訳ではありませんが、まず全てが当社指定の商品だと考えても良いでしょう。
このように現金化で動く商品の実態は不明ですが、つまるところは金目の物であれば何でも良いようです。
別の言い方をすれば換金性がある商品であれば良いのでしょう。
現金化業者にとっては買い取った商品が転売できれば良いのですから、極論すればそれは自己資金であってもおかしくありません。
つまり、実は商品は無いのです。

買い取ると言えば売る側にはその商品が何であろうが構わないのです。
当社指定の商品を購入してそれを現金で買い取ってもらえれば現金が手に入るのですから、それ以上の詮索は無用でしょう。
勿論、具体的に目に見える商品でこのような現金化もするでしょうが、クレジットカード現金化業者はこの取り引きで生まれる差額の収入さえ確保できれば良いのです。
ですから、当社指定の商品を購入していただきます、という条件で十分という訳です。
言い換えればネット上や店舗で現金化をする際の商品が何であれ、それを売り買いする際の差額（これを換金率とか還元率と言います）が大きければ現金化業者の儲けは大きくなります。
しかし、それでは売る側（現金化で現金を手にする側）はその差額が大きすぎると割が合いませんから現金化をしないでしょう。
現在では現金化業者間には様々な換金率（還元率）があります。